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病気でも悪いことでもないのです

公開日: : 思索

 

”HSPは病気ではない。”

”そして欠陥のある人間ではなく、長所をたくさん持った生まれついての特性である。”

 

これを知ったときに、初めて本当に救われた気がしました。

 

 

僕は二十歳のときから数えて約9年、精神科に通っていました。

 

ですが一度も「病気」と診断されたことはありません。

 

例えばうつ病の症状として以下のような項目が挙げられたりします。

 

・他人と話していても楽しめない

・テレビや新聞など世の中の出来事に興味がわかない

・体を動かしてなくても疲れてしまう

・些細なことでも思い悩みすぎる

・強い罪悪感に苛まされる

 

これらには良く当てはまり、

抗不安薬を飲めばある程度それらが改善されてはいましたが、

(今ではそれが「改善」と呼ぶべきか疑問です)

でも、常に自他ともに病気ではないとの判断がされてきました。

 

確かにうつ病の人が、自身を病気と認めないことは良くあると言われます。

でも自分の場合は、うつ状態として病院にかかる前を思い返してみても、

また、決して気分が沈んでいるとは言えないときでも、

うつ病の特徴とされる傾向が解消することは無いだろうと確信していました。

 

 

「うつ病は心の病、誰でもかかることはあるけれど、必ず治る」

 

そんなよくある言葉が、自分にとっては意味を成さないことでした。

 

 

病気でもないのに、病気のような症状が出てしまう自分は、

どこか欠陥のある、駄目な人間だと思わざるを得ませんでした。

 

 

それはかなり絶望的で、もうこれから幸せな人生など訪れることもなく、

ただひたすら辛い社会で潰されてしまうか、

あるいは決心さえつけば、自分で人生を終わらせてしまうつもりでいました。

 

 

 
ですが、自分がHSPであると知ったことで、

やっとそうしたネガティブな考えを捨てて、徐々に幸せを感じることができています。

 

他のHSPの人が発信する情報や、アーロン博士の本に書かれたメッセージは、

どれも僕が言って欲しかった言葉たちばかりで、

今まで欠陥だと思ってきた特性や悩みのすべてに、納得のいく答を示してくれました。

 

 

30年近くかかって、やっと求めていたものに出会えましたが、

30年で出会えた僕は幸運なのだと思います。

 

もっと時間がかかったり、一生出会えない人だっているはずです。

それに、物事には適切なタイミングがきっと存在するので、

30年という時間はきっと必要だったのでしょう。

振り返ると確かに30年かかって、僕自身にHSPのことを受け入れる土壌が育ってきたのだと思えます。

(適切なタイミングということについては、また別に記事を書いてみるつもりです)

 

 

HSPの情報を発信してくれる人たちがいて、それを僕が受け取ることができたように、

僕も微力ながらWebを通して情報を発信することを続けて、

必要としている人に必要なメッセージを届けられることができたら良いなと思っています。

 

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Comment

  1. より:

    私も同じような体験をしているので思わず泣きそうになりました。
    私も精神科に通ったことがあり
    でもうつではなく中途半端な感じで、
    いっそ頭がおかしくなって何もわからなくなればいいのにと思っていました。
    声をあげて泣いても、助けを呼んでも誰も来てくれない
    荒野を1人ぼっちで
    さまよっているような感じでした。
    だからHSPの事を知ってとても心が楽になりました。
    同じような体験をしている人がいると心強いですね。
    これからも記事楽しみにしています(^-^)

    • ヌーヌー より:

      雫さん
      ご訪問ありがとうございます。
      自分が何者であるかという名前が無いというのは辛いですよね。
      本当に頭がおかしくなってしまえばいいのに、それもできないから、
      余計誰にも分かってもらえず、ますます自分だけで苦しんでしまう。
      まさに一人でさまよっている感じがしました。

      過去のことを打ち明けてくださりありがとうございます。
      雫さんの心が楽になったことをとても嬉しく思います。
      応援していただいてありがとうございます。
      思ったことをただ綴っているだけですが、またこれからも書いていきたいと思います。

  2. ゆうこ より:

    私も一度だけ心療内科に通ったことがあります。確かにその時は心の状態が悪くって精神的に不安定でした。
    それから実際にうつ状態になったときも私はあります。でも同じように鬱ではない感覚もどこかにあり、私は病院には通うことはしなかった。

    とにかく今気がついてやっと思うことは、私はきっと敏感であること、いろいろ人の思いや感覚を感じとってしまうことからどうしていいのか
    わからないまま大人になってしまいました。

    そして一番身近で理解して欲しい親に音や声が煩いって反応する私のことを随分責められて嫌われてきました。でも親も私のこの感覚が理解できなくって苦しんできたのではないかと感じています。

    HSPのことを知りわからなかった自分の感覚や自分のことを理解することができ随分楽になってきました。

    • ヌーヌー より:

      ゆうこさん
      心も敏感である以上、HSPはよりメンテナンスに注意を払わなければ、
      ストレスにさらされてうつ状態になりやすいのは確かにあると思います。

      その事実を知っているだけでも、かなりうつ状態になることは回避できるはずです。

      また親だろうと子供だろうとHSP同士だろうと、そうで無かろうと、
      やっぱり本質的に相手のことを本当に理解して適切な行動を取ることはできないのだと思います。
      相手のことを敏感に感じ取ってしまっても、それに対して本当に適切な解答は出せないからどうしていいか悩むことになります。

      だから大事なのはやっぱりそれを知るということ。
      ソクラテスの無知の知じゃないですけど、知らないこと、できないことで人を傷つけたり苦しめたりすることがあるかもしれないこと、
      それを知っているだけで、過剰に人を傷つけたり、あるいは自分が傷ついたりを軽減させることができるのではと思います。
      ……すみません、あまり上手く表現できないですが、まだまだ自分もこのあたりは悩みどころです。

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