HSPにとって働きやすい条件
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思索
本日はHSPカフェメリッサの月イチお茶会に参加してきました。
美味しいハーブティーとHSP同士の緩やかな時間が過ごせる素敵な会です。
本日もまた新しい方が参加されて(※そもそも僕自身も先月初参加なのですが)
着実にHSPの輪が広がっています。ヨーコさん、いつもありがとうございます!
今後の開催予定も書かれておりますので、関東近郊にお住まいの方はいらしてみてはいかがでしょうか?
http://hspcafe.wix.com/melissa#!osirase/c1l4v
さて、記事タイトルのことについてですが、
HSPの交流会でまず必ずと言っていいほど話題になるのは仕事のことでしょう。
どうしても非HSPが中心となってしまう社会においては、
HSPは苦しい目に合うことが多くなってしまいます。
本日もやはり職場での人間関係や、
体育会系な企業風土などからの苦労話が多くありました。
ただ僕は正直に言うと、あんまり仕事での苦労話って無いんです……。
どちらかというと友達関係、恋愛関係、家族・親戚との関係だったり、
私生活での自分のだらしなさや、趣味、遊び、楽しみが無いなどの、
仕事を離れた悩みの方が比重が大きいのです。
まあ社員数30人弱な永遠のITベンチャー(笑)、残業代・ボーナスは都市伝説。
薄給なうえに福利厚生といえば、月に1000円までの親睦を深めるためのランチ代くらい、
社長が学生時代のサークル仲間と立ちあげ、ほぼ縁故採用のメンバーで構成されているため、
義理人情で時間外労働などの社内ルールが結構なあなあだったりと、
客観的にはブラック企業なのだろうと思います。
もちろん以前、記事にもちらっと書いたように転職は考えますし、
ずっといる会社でも無いと思っていますが、
それでも4年以上続けて「辞めなければどうしようもない」という状況にまで陥ったことはありません。
もしかしたら、HSPにとって働きやすい環境の条件があるかもしれないと、
ちょっと自分なりに考え付く要素を挙げてみました。
(ちなみに僕は社会人になってから所属会社は1社で転職経験は無いですが、IT関係という仕事柄
「広告代理店」「外資系テクノロジーベンダー」「大手人材紹介会社のテクノロジー部門」
の社内に常駐して業務を行ってきたので、それらの経験を踏まえて書いています。)
■HSPにとって働きやすい(かもしれない)条件
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・営業部門では無い
営業であれば数字を持たされて社内でのプレッシャーに耐えながら、お客さんとの折衝交渉を繰り返さなければならない。
接待だとか、お世辞や方便を駆使してご機嫌を取ったり、外回りなどで体力も必要でしょう。
数をこなすうえでは、色々と考えてしまうより、体当たり戦士タイプの非HSPの方に適性があるはずです。
・サポート業務である(BtoB)
一般消費者相手(BtoC)のコールセンター等はクレーマーも多いはずなので大変そうですが、
企業同士(BtoB)の場合であれば、そこまで酷いことにはならない気がします。
社内の情報システム部門などもこれに当たります。確かに専門知識は必要になりますが、
それ以上にマニュアル通りの対応ではなく、相手の困りごとを察知して的確に教えてあげる。
非HSPであれば見過ごしてしまうようなエラーに気付くことができる。
など、HSPならではのホスピタリティ、注意深さが評価される場面が多いです。
・男性の方が多い
男性的・女性的ということを言うのはジェンダーの問題から危険な場合もあるでしょうが、
それでもやはり、女性が多い職場というのは人間関係の精神的ストレスも多くなるのは事実だと思います。
人の悪口だったり、嫌がらせだったりというのはHSPの交流会でも良く耳にします。
けれど、男性の方が多い場合はそこまで酷い話は聞きません。
確かに苦手な人との衝突もありますし、仕事そのものができないと痛い目見ます。
でも悪口や嫌がらせに労力を使うことはあまり無い気がします。
人や環境に恵まれたということはあるかも知れませんが、
そんなことに労力を割くより仕事しろ、ってな風潮なので気は楽です。
・周りに自分と同じ仕事をしている人がいない
これはメリット・デメリット色々ありますが、僕の場合は結果的に良かったと思う要素です。
新卒で入社してから自分一人で顧客である広告代理店に送り込まれて、
日本では普及してなかった広告テクノロジーを担当することになりました。
周りの人も良くは知らない状況で、高校以来の英語テキストを読みながらトライ&エラーで何とか業務を回していく。
立場的に僕と同じ人が周りにいない状況でしたので、比較・競争させられるわけではありませんでしたが、
逆に自分の立場が分からない人たちに、自分の仕事の価値を分かってもらう必要があるため、
マニュアル通りではなく、頭を使って自分を売り込んだり、
一人で判断しなければいけない場面も多々出てきます。
ですが、そのあたりの裁量ができることはプレッシャーであると同時に、自分には向いているようでした。
人を使ったり、経理的な方面はからきしなので、起業まで行くと大変だろうと思いますが、
一人で業務を行う機会が多かったのは良い経験となりました。
・ランチの時間が決まっていない
これは改めて結構なメリットなのかと気付きましたが、休憩時間が特に定まってないのは楽です。
もちろん、昼休憩は1時間までですが、この1時間を自分のタイミングに合わせられるのって、
どんな職種でもというわけにはいきませんよね……。
まあ周りは昼も取れないほど忙しそうにしてる人達がいるので、空気を読んでしまうこともあるのですが、
でも僕は基本ひとりでふらっと外に出ます。
誰かとランチに行く場合も、前もって予定を合わせたりすることが多いため心の準備もできます。
人によってはいつも連れ立って出かけたりしてますが、
別に学校でも無いので、ランチに一人で出かけようと特に誰も気にしない風潮は助かります。
貴重な昼休みを仕事外の雑談のために使って疲労するくらいなら、誘いを受ける前にササッと外に出て散歩します。
これは飲み会とかも然りですね。
自分の会社は積極的に飲みに行きたい人がいないですし、
常駐してきたお客さんの会社は残業が多かったので、必然的に飲みも少なく助かりました。
よっぽど好きな仕事に就いているでも無い限り、業務外のコミュニケーションは最低限に留めたいです。
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ここまで思いついた要素を5つ書いてみました。
とはいえ、世の中そんなに都合の良い仕事ばかりでは無いですので、
僕はたまたま運が良かったのかもしれません。
本日参加したHSPカフェメリッサの母体であるHSP寺子屋cafeの取り組みは、
HSPの起業を支援するプロジェクトでもあり、やはりHSPは一般的な社会で働きにくいことは前提にあると思います。
ですが僕が働いてきた環境は、会社に所属していながら割とHSPにとって働きやすい条件が揃っていた気もするので、
起業まで行かなくとも、HSPのかたが仕事をするために何か参考にしていただける部分があれば幸いと思い記事にしてみました。
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