過去の栄光と、現在の精神との乖離
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思索
小さいころ、まあと言っても20歳くらいまではそうだったかもしれないが、
周りの期待に対して応えるように生きてきた。
成績は優秀だったし、大学も上位の有名どころに現役で合格した。
家族や、先生や、友達からも、いわゆる「勉強ができる」ではなく、
「頭がよい」と思われて期待されていたと思う。
将来大物になるのではと思わせるような、
少なくとも、周りにそういうイメージを与えることには成功していたはずだ。
けれど20歳のときにちょっとおかしくなってから、
精神科のお世話になり、その入院中に煙草とパチンコを覚えた。
大学は休学と留年を含めて3年無駄にした。
親の金も無駄に使った挙句、パチンコにのめりこんで家庭崩壊寸前だった。
何とか持ち直し、大学の卒業と就職は出来たが、
大学時代の多くの時間を無駄に過ごし、
典型的な大学生としての経験をしてなかったこと、
他の同期と比較したら比べ物にならないくらい無名な小さな会社で、
コンプレックスの塊だけでおなか一杯になるような、卑屈な性格になった。
20歳過ぎたらただの人、どころかただの人以下になったと思ってしまった。
それでも、過去の期待から作り上げられた自分の将来観があることによって、
現実とのギャップで押しつぶされそうになる。
いまではだいぶ、名声や栄光だけを手に入れるためだけの完璧な将来観を捨てることに成功しているが、
それでもやっぱり、自分は成功しなければ承認されないのだと思っているし、
前向きになれば、高い目標を掲げすぎて挫折し、
それで後ろ向きになれば、完璧にダメな方向に向かおうとする。
そんな自分の性質を理解したうえで、
中庸な考えを持てるようになってきたかもしれない。
極端な考え方をしないことは、楽に生きるための第一歩かなと。
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