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他者との関わりで今精神的に楽ではないこと

公開日: : 思索

「今」にフォーカスして考えてみようと思ったが、
やはり過去の出来事などが密接に関わっている気がする。
だけど、あえて「今」自分が自然ではなく精神的に楽ではないことの一番を考えてみると

・あらゆる他者との対応を反射的に行っているため、一人の時とのギャップが酷い。

ということかな? うーん、なんか違うな。やっぱり一言で言い表しにくい。

もうちょっと冗長に書いてみると、
一人の時はあらゆる物事に対して、いろいろな側面から考え事をしている。
あらゆる物事には賛成と反対の意見があり、それぞれ論理的に正当性がある。
そうするとその物事に対して中立という意見が出てくるし、
あるいは無関心を取ることもできる。
中立というのは、その物事に関わりながらも、どちらの意見にも偏らないことを言うし、
無関心というのはその物事自体に関わらないことである。

さらには賛成や反対、中立の度合いにも段階があるし、
内向型やHSPという概念も、100%それに当てはまる、
あるいは当てはまらない人がいないように、物事には段階が存在する。

無関心についても、その度合いは存在する。
そもそもその物事について知らないのか、知っていても無関心を決め込むのか。
ただ、無関心を決め込むということは、少なくともその物事に対して、
無関心を決め込もうとする意思があるくらいには関心があるということなので、
「無関心」という言葉自体が矛盾をはらんでいる。
物事はやはり段階的だ。
0%や100%の完璧はイデアの世界にしか存在しない。

一応、あらゆる物事に賛成⇔反対の横軸があり、
関与度のような縦軸で4象限に分けていろんな意見を配置することができるだろう。
そしてどの意見に対しても、論理的で正当な理由が存在することが理解できるのだ。

こうして、どの意見にも理解を示すことができるまで考えを巡らせてしまうと、
自分の意見や立場をこれと決めることができなくなってしまう。
自分の意見や立場はその時その時で違うし、何を重視するか、また誰の影響が大きいかに左右されてしまう。

けれども人との関わりにおいては、とある時点で、なんらかの意思決定をしなければならない。

その意思決定を自分の中にいる別の人格に委ねていることが、
本来の自分とのギャップになり不自然さを作り出している。

まあ二重人格と言ってしまうと大げさだが、
人と話す時には少なくとも、いつもこのような思考している自分は鳴りを潜めて、
相手からの言葉に反射的に切り返すようないわばコピーのような人格、
その場において適切と思われる切り返しを脊髄反射のような形で実行してくれる人格が、
いつの間にか自分の中に形成されてしまっているのだ。

その人格が発する回答や意見は、
一人の時に考えた数あるものの一つなので、決して嘘を言っているわけではなく、
その場面においては本心と言えるものなのだ。
だが、いざ答えてしまってから、
やっぱり違う選択の方が良かったとか、もっと広い視点で考えた結果と違うと、
後から煩悶することが多い。

一度回答をしてしまうと、その後はその回答や意見の通りに振る舞わなければいけないのだが、
その振る舞いの間にも一人で思考を重ねてしまい、
その時の回答や意見とのギャップに苦しむことになる。

これらは、関わる人が多ければ多いほど、
その時々の、いわば相手に合わせた八方美人な回答が、
余計に自分の立場をゆるがせ苦しませることになる。

自分の意見をしっかりと持つこと。

これが良いことであるというのは常識だろう。
けれど、考えんに考え抜いた結果、自分の意見を持つことができない場合がある。
それでも、その物事についての意見を決定しなければいけない場面で迷いが生じてしまうのだ。

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Comment

  1. Ky より:

    はじめまして。
    この記事の全てに共感できたのでコメントさせていただきます。

    私は若い頃は自分の考えをそのまま伝えており、周囲の人に「なにごちゃごちゃ小難しいこと言ってんの?」と否定されまくっていました。
    他者に受け入れられるには「方向性が明確でシンプルな考えや人格、キャラクター」が必要だと感じ、大学の数年間でどうにか新しい人格を作り上げました。

    様々な方向から物事を見ると、自分の意見は決められない。すべては正しく、同時にすべては間違っているのだから、無理にひとつに決める必要も感じない。
    でも他者と上手く関わるためには、その時々の条件に合わせて返答する必要がある。
    疲れますよね…

    ただ私は自分で条件をコントロールできる範囲の物事を決める際には、ひとつ明確な基準を持つようにしていて、「この選択が感覚的に気持ちいいか」で決めるとあまり後悔や失敗がありません。
    良心があれば、少なくとも倫理的に間違った選択はしないはず…

    長々とすみません。
    考えていることがすごく似ていると感じたのでつい。

  2. Ky より:

    連投すみません。
    このブログは以前見つけてブックマークしていて、今日初めてきちんと記事を読みました。
    どれも共感できる記事ばかりで驚いています。

    私がHSPを知ったのは今年の夏です。
    最初はすごくしっくりくる言葉だと感じ、悩みの解決法なども探しやすくなりましたが、
    確かにHSPというカテゴライズに違和感があるというか、HSPという性質にこだわらず、のびのび生きる術を早く見つけたいですね。

    お互い、がんばって生きましょう。
    今後の更新も楽しみにしています。

    • ヌーヌー より:

      >Kyさん
      ご訪問とコメントありがとうございます。
      共感したと言っていただいて嬉しく思います。

      人は人を見るときにどうしても「この人はこういうキャラだ」というキャラクターで見てしまいがちです。
      そして、その人がそういうキャラクターであることに期待してしまう。
      だからその人が期待したキャラクターから外れた言動をとることがあると幻滅してしまう。

      ただ、Kyさんや僕のように色々と考えてしまう人にとっては、
      あるキャラクターでいることは実は不自然なことなんですよね。
      でも周りの期待があるから社会にいる限りは一貫したキャラクターを作らなければ生き辛くなる。
      なかなか悩ましいですよね。。。

      ただ、物事を決める際の「この選択が感覚的に気持ちいいか」という判断基準にはすごく共感できます。
      仮にキャラクターを作ることが仕方ないとしても、そのキャラクターも自分に変わりはないのだから、
      できるだけ自分にとって心地よいキャラクターとしたいところです。

      カテゴライズについては、ずっと思うところがあって、
      近々気力のあるときに記事にしたいと思っていますが、
      HSP男子というタイトルでブログを始めてみたり、いろいろなHSP向けの活動をしてみようと思ったものの、
      自分が「HSPである」ということに違和感を覚え始めて、記事の更新やそういった活動への参加ができなくなってしまいました。

      診断のテストなどをしてみて、確かに結果としては自分はHSPということになるのですが、
      自分の性質を表すたくさんの言葉のうちの一つでしかなく、
      それが自分の全てでもなんでもないということに思い至ったんですよね。

      だからKyさんのおっしゃるように、HSPということにとらわれず、
      何かのカテゴリに縛られない、いわゆる「自分らしさ」を出して生きていけたらなと思っています。

      更新は気分次第になってしまいますが、
      共感していただける人がいてくれるととても励みになります。
      またどうぞよろしくお願い致します。

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