ニーバーの祈り
公開日:
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思索
ギャンブル依存症の自助グループ、ギャンブラーズ・アノニマスにて、
今日1日を賭けないで過ごすという教えのために、
ニーバーの祈り、平安の祈りが謳われる。
平安の祈り
神さま、私にお与えください
自分に変えられないものを受けいれる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして二つのものを見分ける賢さを
今日一日を生き
この一瞬を享受し
苦しみを平和に至る道と受け入れますように。–ラインホルド・ニーバー
これで全文ではないが、神様の意思に委ねるようなくだりは、
特に信仰心があるわけでもない僕はちょっとピンとこないので必要なところだけ参考にしてみる。
依存症などに関わらず、いまの自分ではダメだと思いすぎて、
変わらなきゃ、それこそ生まれ変わるように変わらなきゃと思って焦って考えたり何かをしようとしてみたりするけど、
でも180度方向性が変われるように人間できていないものだから、まず確実に失敗する。
それで自分はダメなまま変わることができないんだと嘆いて、不幸なままでいようとする。
そういう両極端な思考を持ってしまうと辛いものだが、
人間だから、どうしても変えられない部分はある。
でも焦りが先に来てしまうと、それに気づかないし、ダメであると思い込んで受け入れられなくなってしまう。
だから「落ち着き」が必要なんだよね。
焦らず落ち着くことができれば、自分の力じゃどうしようもなくて、変えられない、ダメだと思ってしまうことでも、
例えば人に助けを求めたり、あるいはダメな側面ばかりを見ないで、実は良いこともあると思えたりする。
また、変えられないものの最たるものは「過去」だと思う。
これまでもダメだったからきっとダメなんだとか、
経験したことがないからできないに違いないとか、
育ってきた環境が違うからすれ違いは否めないとか、
過去に囚われてしまって、身動きが取れなくなってしまうことがじゃないだろうか。
だから、落ち着いて、変えられない過去を振り返らずに、
変えられる今を生きる勇気を持って生きていこう。
そういう気づきをあたえてくれる祈りの詩だと思う。
今日一日を生きて、この一瞬を享受する。
きっと流行りのアドラー心理学や、マインドフルネスなんかにも共通するところはあると思うけど、
明日世界が滅んでしまうとしても、今幸せだと思えるような考え方、生き方ができることが、
本当の幸せな人生なのだと思う。
まあ、頭で理解してても実践はとても難しい。
だから、祈りの言葉として繰り返し唱えたりして身につけていく価値があるんだろうな。
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